真珠総合
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沢井所長のコメント

沢井寿哉

珠もみがかないと光らないと言いますが、真珠は貝から取り出された時から強く輝くものがとても多いのが特徴です。さらに加工により強いてりを放つようになります。

かつて、真珠を傷めないように上手に真珠を磨く研究をやっていました。その時の経験を踏まえながら、作り手に想いを馳せながら日々真珠の検査を行っています。

真珠業界に携わって 37 年、日本のあこや真珠の生産量も最盛期に比べて大幅に減少しています。時代とともに真珠の品質も大きく変化し、加工手法も多様化しました。

私たちはそういった加工の程度も検査しながら真珠のグレーディングを行なっています。 創業以来、基本的な表現は変えてきませんでしたが、真珠の生産量、商品にする時のデザ インの変化など、鑑別書の表現方法も見直す時がきています。

皆様に真珠の正しい情報を正確に伝えていけるよう、真珠総合研究所は更に研究と検査に磨きをかけていく所存です。

未来の真珠産業のために。

取締役所長 沢井寿哉

検査について

真珠は母貝別に種類もあり、色も様々でその判定には真珠に対しての深い見識が必要です。 当研究所では長年における真珠業界での実務経験者および真珠研究者、真珠鑑別経験者が検査を担当し、 検査用機器も使用して真珠母貝判定や加工処理の見極めを行っており、 常に『厳正、公平、中立』の立場で検査を行っています。

官能検査

本質を見極める正しい光

官能検査

真珠は古くから取引の現場では北側の窓側で目視評価により価格決定を行っていました。
熟練された真珠のプロの厳しい目により選りすぐられた商品が、私たちの手元にとどきます。人工光源や科学検査だけでは見極められない、巻感、色、形、キズ、そしてネックレスであれば仕上げを、熟練スタッフが作り手と同じ北側の窓側の自然光で当研究所の基準に照らし合わせ格付けを行っています。
その正しい光の中で検査員の高度な鑑識眼が真珠の価値を見極めます。


そして一人の検査員の検査結果に迷いがあれば所内で納得するまで議論されます。その情熱は真珠のつくり手である養殖場の方々やメーカーの職人の想いを乗せてお客様に安心して品質の良い真珠をお届けするために注がれます。
また、検査員は五感をフルに活用し日々検査を行っておりますが、官能検査の技量維持のための訓練も欠かせません。その一つの訓練が100 hue test 検査器を用いて技量の確認を行っています。明度・彩度をそろえた100色相の色コマを1種につき2分以内に色相順に並べていくことで、微妙な色の違い(CIE色差1単位レベル)を判断する能力を養っているのです。

hue test

検査一例

貝の種類・加工処理の有無、真珠層の厚さなど必要に応じて各種機器による測定を行っています。

官能検査

官能検査
計測機器検査だけでは見極められない、巻感、色、形、キズ、そしてネックレスであれば仕上げを熟練者が目視で検査します。

超音波の検査

超音波の検査
超音波により真珠層の厚さを非破壊で計測することができます。

光照射検査

光照射検査
強い光をあてることで、真珠表面および内部の透過検査をすることができます。

顕微鏡の検査

顕微鏡の検査
真珠表面を拡大検査します。 生育過程・母貝の特徴や加工処理などの情報が分かり、 目視検査とともに重要な役割を担っています。

分光光度計検査

分光光度計検査
真珠の色を分解しその特徴から真珠の情報を得ることができます。
黒蝶真珠の母貝判定において特に有力な検査です。

紫外線蛍光検査

紫外線蛍光検査
真珠の母貝検査と加工検査に役立ちます。