鑑定・鑑別 > 検査・品質評価について
鑑定
検査
真珠は母貝別に種類もあり、色も様々でその判定には真珠に対しての深い見識が必要です。
当研究所では長年における真珠業界での実務経験者および真珠研究者、真珠鑑別経験者が検査を担当し、
検査用機器も使用して真珠母貝判定や加工処理の見極めを行っており、
常に『厳正、公平、中立』の立場で検査を行っています。
検査一例
貝の種類・加工処理の有無、真珠層の厚さなど必要に応じて各種機器による測定を行っています。
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顕微鏡の検査
真珠表面を拡大検査します。 生育過程・母貝の特徴や加工処理などの情報が分かり、 目視検査とともに重要な役割を担っています。 -
分光光度計検査
黒蝶真珠の母貝判定において特に有力な検査です。 -
光照射検査
強い光をあてることで、真珠表面および内部の透過検査をすることができます。 -
軟X線の検査
レントゲンにより真珠内部を非破壊で検査することができます。 それにより、母貝判定や真珠核の有無の判定に役立ちます。 -
超音波の検査
超音波により真珠層の厚さを非破壊で計測することができます。
品質評価
真珠取引の現場では目視評価で価格決定を行っています。
国営の真珠検査所(平成10年廃止)でも主に官能検査によって輸出検査の判定が行われていました。
真珠総合研究所では、熟練スタッフが当研究所の基準に照らし合わせ格付けを行っていますが、真珠層の厚さのように目視で判定できないものに関しては膜厚測定器を用いて巻厚検査を行っています。
国営の真珠検査所(平成10年廃止)でも主に官能検査によって輸出検査の判定が行われていました。
真珠総合研究所では、熟練スタッフが当研究所の基準に照らし合わせ格付けを行っていますが、真珠層の厚さのように目視で判定できないものに関しては膜厚測定器を用いて巻厚検査を行っています。
真珠の「マキ」とは

真珠の取引現場では、「この真珠はマキが良い」「巻き厚感がある」と表現し真珠を評価します。
「マキが良い」とは、真珠層の巻きが厚いということを意味しています。
真珠層の巻きの厚さについて真珠のプロは、経験をもとに目視で判断しているのです。
これらを鑑定という観点で見た場合はどうなるでしょう。
「巻きの厚い真珠=良い真珠」ではありますが、巻きの厚さだけで真珠の良し悪しが評価されるわけではありません。
それは、真珠層が厚いからといって、必ずしもテリ(光沢)が良いわけではないからです。
一般的なアコヤ真珠の場合、真珠層は厚さ0.4ミクロン前後の炭酸カルシウム結晶シートが何百枚、あるいは何千枚と積み重なった状態でできています。
その一枚一枚の層が厚ければ総合計では厚くなります。
しかし、あまりに厚い結晶シートが重なって出来ている真珠や、真珠層の厚みが一定ではない真珠は、光の透過や屈折が最良の状態にならず、きれいに見えない場合があります。
逆に真珠層全体の巻きは厚くはなくても、結晶シートの一枚一枚が薄く、一定の厚みで積み重なっていると強い光沢になります。
このようなことから、「マキ」とは単に真珠層の厚さだけを云うのではなく、真珠層をつくる結晶の積み重なり方や緻密さも含めて表現されています。
数値だけでは表せないのが真珠の魅力の一つです。
真珠層の巻きの厚さについて真珠のプロは、経験をもとに目視で判断しているのです。
これらを鑑定という観点で見た場合はどうなるでしょう。
「巻きの厚い真珠=良い真珠」ではありますが、巻きの厚さだけで真珠の良し悪しが評価されるわけではありません。
それは、真珠層が厚いからといって、必ずしもテリ(光沢)が良いわけではないからです。
一般的なアコヤ真珠の場合、真珠層は厚さ0.4ミクロン前後の炭酸カルシウム結晶シートが何百枚、あるいは何千枚と積み重なった状態でできています。
その一枚一枚の層が厚ければ総合計では厚くなります。
しかし、あまりに厚い結晶シートが重なって出来ている真珠や、真珠層の厚みが一定ではない真珠は、光の透過や屈折が最良の状態にならず、きれいに見えない場合があります。
逆に真珠層全体の巻きは厚くはなくても、結晶シートの一枚一枚が薄く、一定の厚みで積み重なっていると強い光沢になります。
このようなことから、「マキ」とは単に真珠層の厚さだけを云うのではなく、真珠層をつくる結晶の積み重なり方や緻密さも含めて表現されています。
数値だけでは表せないのが真珠の魅力の一つです。